カフェ・グルメ

にぎやかな道の駅のとなりに、時間が止まった小路があった

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日光って言うと、東照宮とか華厳の滝とか、みんなが思い浮かべる定番がありますよね。

でもこの記事で書きたいのは、そういうメジャーな場所からぐっと外れた、人ひとりがやっとすれ違える狭い小路の話です。場所は栃木県の日光市今市(旧・今市市)。しかも、ふらっと歩いてて偶然見つかるような所じゃないんです。

偶然じゃ、たどり着けない

これがこの場所のいちばん不思議なところで——「行こう」と思って行かないと、まず辿りつけないのでは?と思います。

そもそも私がここを知ったのは、栃木・鹿沼にある「日光珈琲」がきっかけ。自分でドリップして淹れるお店で、正直コーヒーは私の好みではなかったんだけど(笑)、系列店がいくつかあると知って、その中の「玉藻小路店」がやたら気になっちゃったんです。だから偶然たどり着いたわけじゃなくて、Google mapを頼りに”目指して”行きました。それでも、最初は本当に見つけにくかった。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の駐車場のすぐ脇。あんなに人がいてにぎやかな場所のとなりなのに、玉藻小路(たまもこうじ)だけは本当に目立たない。道の駅で食事をしたり、買い物をしたりして帰ってしまう人が大半だと思います。その横というか裏側のこの小路にまず気づかない。

だからこそ、なんだかミステリアスなんですよね。知ってる人だけがそっと入っていく、隠し通路みたいな感覚。タイムスリップのへの小路って感じです。

「小路」って言葉、こんなに似合う道ある?

「小路(こうじ)」って言葉、ふだんあんまり使わないけど、ここにピッタリの言葉。人がすれ違うのもやっとで足元も悪い。築100年以上の木造長屋をそのまま使ったカフェや雑貨店が、ひっそりと並んでいます。

短い小路なんだけど、その短さの中だけ時間がゆっくり流れていて、そこだけ切り取られた別世界みたいでした。とにかくレトロ。

日光珈琲 玉藻小路でレトロに浸る

その小路の中でも、ひときわ昭和っぽい古民家カフェが「日光珈琲 玉藻小路」です。

私はコーヒーセット、彼はアイスコーヒー。観光地のど真ん中だと、どうしても気持ちがせかせかしちゃうけど、ここはほんとにゆっくりできる。
店員さんたちも、ここのカフェの雰囲気を愛してるんだろうな、と感じさせるような静かな笑顔で迎えてくれました。

タイムスリップの入り口に窓の鍵だった

「タイムスリップしたみたい」ってよく言うけど、ここのそれは雰囲気だけじゃなかったんです。

ふと窓を見たら、むかーしむかし、おばあちゃんの実家で見たような古いつくりの鍵。気になって後で調べたら、「丸玉捻締(まるだまねじしめ)」っていう昔の窓鍵だそうです。かなり古い時代のものだと思います。窓ガラスも今ではあまり見ることのできない貴重なガラスです。

雰囲気とか空気とかフワッとした言葉じゃなくて、こういう”モノ”がちゃんと昔のまま残ってるのを見つけると、あ、ほんとに時間が止まってる。愛しさがこみ上げてくる。そんな気持ちにさせてくれた真鍮の鍵。
くるくると鍵を回して窓を開けたら本当に違う世界に行きそうな感覚になります。

かき氷は、また別の話

ちなみに「日光珈琲」、夏は天然氷のかき氷が有名なんです。別の系列店「日光珈琲 御用邸通(ごようていどおり)」では一緒に行った友達がそのかき氷にめっちゃ感激してました(笑)。その話はまた今度。

玉藻小路は、にぎやかな日光のなかで、ぽっかり時間が止まってる不思議な場所でした。探してもなお、なかなか辿りつけない異空間。次は丸玉捻締の窓のそばで、もうちょっと長居したいなと思ってます。

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