「えっ、また行くの?」毎年そう言われても、バラの庭へ|コピスガーデン
那須ICを降りて、那須街道を那須方面に3キロほど。通りからはうっかり見落としそうな細い小道を入っていくと、トトロのトピアリーがひょっこり出迎えてくれる。それがコピスガーデン。
毎年5月の下旬になると、わたしはそわそわが止まらなくなる。大好きなバラの季節だから。香りも、色も、なんなら空気まで変えてしまうバラの花たちに、今年も会いに行かなきゃって。

「えっ、また行くの?」
毎年わたしが「コピスガーデン行きたい」と言い出すたび、彼はだいたいこう言う。「えっ、また行くの?」
彼はどちらかというと花より団子の人。バラには正直そこまで…という顔をしつつ、それでも結局つきあってくれる。そしてその頭の中は、もう完全にランチのこと。那須牛が食べられるお店、イタリアン、お蕎麦屋さん…。しかも当日ではなく、数日前から念入りに調べているのだ。(笑)

私はバラ、彼はガゼボ(あずまや)
入り口を入り、目の前に広がる美しいバラのイングリッシュガーデン。香りを吸い込んで、色を味わい、写真を撮って、ひとりでしあわせに浸っている。
一方の彼はというと、わりとすぐに疲れて、バラに囲まれたガゼボでのんびり休憩していることが多い。花よりベンチ。でもね、そのガゼボの周りには、黄色いグラハム・トーマスが揺れている。香りも色もとびきりの、イングリッシュローズ。
実はわたし、イングリッシュローズがこの上なく好きで、家のベランダでも10鉢ほど育てている。それを愛でながら、毎年『コピスガーデンのバラたちはもうそろそろかなあ』と思ってしまうのです。色とりどりのイングリッシュローズに、似合う宿根草やハーブがさりげなく寄り添っていて、まさに絵に描いたようなイングリッシュガーデン。一日中眺めていても飽きないし、なんならこのまま住みついてもいいって思うくらい。(笑)
初夏の風にふわっと乗ってくる香りを吸い込むと、毎回「あー、来てよかった」って笑顔になる。

トンネルの向こうのベンチで
バラのトンネルの向こうのベンチでは、思わずウトウトする人も。あんまり気持ちよさそうで、つい写真を撮ってしまった一枚。バラの香りと、ちょうどいい木陰。そりゃ眠くなるよね。見ているこっちまで幸せな気持ちになる、お気に入りの景色。
帰りの寄り道は、SHOZO CAFE
コピスのあとの定番が、那須のSHOZO CAFE。森の中にある大人気のカフェで、いつも混んでいる。といっても、わたしたちはテイクアウトと豆の購入だけなので、ササッと寄ってササッと帰るのが常だった。
彼はいつもアイスコーヒー、ブラックにほんの少しだけガムシロ。わたしはホットコーヒーをテイクアウトして、豆は決まって「森のブレンドG」。バラを満喫したあとに、この一杯までがワンセット。わたしの初夏が完成する。
毎年「また?」と言われながら
トトロに迎えられて、わたしはバラ、彼はすぐに疲れてガゼボへ、ランチは那須牛かお蕎麦、そしてカフェ。毎年おんなじことをして、毎年「また行くの?」と言われて、それでも結局また5月の下旬になるとそわそわしてしまう。
そして、きっと今年も、わたしは言うんだと思う。「ねえ、コピスガーデン行きたい」って。
コピスガーデンについて
「Coppice GARDEN(コピスガーデン)」は栃木県那須町にある植物園・ガーデンセンター。季節ごとに植栽が変わり、バラや宿根草が楽しめる。カフェ併設で、パンケーキや手作りケーキ、雑貨やバラ苗の販売もあり。新緑から初夏のバラの時期がいちばん華やか。
