サントリーウイスキー「白州蒸留所」
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Japan Journal Days やさしい日本日記

栃木県宇都宮の北西部にある大谷石地下採掘場跡は
思っていた以上に深く、そして広い空間です。
夏場の外気温が30℃を超えるような日でも、坑内は10℃〜15℃程度で
外気温との差が20℃以上になることもあるようです。
薄手の上着があると快適ですが
地下入り口のところにひざ掛けのようなものも置いてあります。
入り口から階段を降り始めると一気にひんやりと空気が変わります。
階段をおそるおそる降りていくと、ところどころライトアップされた
地上の雰囲気とは全く違う、地下神殿のような、静かな空間が広がります。
足元はほの暗く、地下水の染み出た水滴で濡れています。
下の方には地底湖のような水がたまった池も黒く光って見えます。
手彫りで大谷石を切り出していた跡は、整然とした筋が今もはっきりと残っていて
手で触れることもできます。
人力で石を掘り、運び出していた過酷な作業に従事していた人たちは
この場所を観光地として多くの人が訪ね、映画やPVの撮影などに使われるなどと
想像できなかったことでしょう。
過去の歴史に思いを馳せながら、この場所に立っていると
人の手で刻まれた整然とした痕跡と、天然の大谷石がもつあたたかな美しさが響き合っているのを感じます。
地上という現実へと階段を登りながら
この場所に刻まれた時間は大切な思い出になりました。