お戒壇(おかいだん)巡り
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数年前、ラジオから流れてきたパーソナリティーの話がきっかけでした。
夏休みに長野の善光寺へ行って、そのあと美しい棚田を見に行くんだと
楽しそうに話していて、その中に出てきたのが「お戒壇巡り」。
「是非行ってみたい」と思ったのを覚えています。
善光寺には2〜3回行っているのですが、
正直、お戒壇巡りをしたのがどの回だったかは覚えていません。
今回書くのは、うちの人と車で行ったときの旅。
小布施や戸隠にも足をのばしました。
善光寺のお戒壇巡りとは
善光寺には「お戒壇巡り」というものがあります。
本堂の床下にある真っ暗な回廊を、手さぐりで巡る体験です。
ご本尊が安置されている真下には「極楽の錠前」があって、
それに触れることでご本尊とのご縁を結び、極楽往生を約束される——
そう伝えられています。
暗くて狭いところは、かなり苦手です。
「え?本当に大丈夫、私??」と思いながらも、
好奇心が勝ってしまい、行くことにしました(汗)
善光寺は特定の宗派に限らず、すべての人を受け入れてくれる懐の深いお寺です。
度重なる火災や戦乱を経て、何度も建て替えられてきた歴史もあります。
地元の方だけでなく、全国から多くの人がお参りに来ています。

真っ暗な回廊を歩く体験
本堂の奥を右に折れて階段を降りると、ほどなく真っ暗闇になります。
右手を壁につけて、絶対に離さないように、ゆっくりと進みます。
私は片方の手で壁を伝い、もう片方の手でうちの人にしっかりつかまっていました。
最初の説明で「携帯電話の光は使わないでください」と言われているので、
わずかな明かりもない、本当の漆黒です。
前にも後ろにも人がいるはずなのに何も見えず、
右手に触れる壁としっかりとつかんだうちの人の腕が頼りでした。
時間の感覚もなくなって、10分以上歩いていたように感じました。
真っ暗って、本当に怖いんですよね。
実はこのとき、もうひとつ事件がありました。
私たちのすぐ後ろにカップルがいたのですが、
その女性が、何を間違えたか壁をつたっている私の腕をつかんでいたんです。
階段を降りてまもなくから、出口の手前までずっと。
真っ暗だからわからなかったんでしょうね。
「間違ってますよ」と言いたかったのですが、言いそびれてしまって。
結局、そのまま腕を貸して歩きました(笑)
彼女は最後まで、自分の彼につかまっているつもりだったと思います。
そんな中、前の方から「・・あった!」「触れた!」という声が聞こえてきて、
ああ、もうすぐ錠前に触れられるんだと少しほっとしました。
手に触れたのは、つるつるした金属。真鍮でしょうか。
ありがたく触らせていただき、ご本尊様に感謝しつつ進むと、
ぼんやり出口の薄明かりが見えてきました。
暗闇を抜けて思ったこと
出口に近づいて、まわりがうっすら明るくなってきたころ、
後ろの女性は、すっと私の腕を離しました。
私の腕だと気づいたのかどうかは、わかりません。
出口の光が見えたとき、本当にほっとしました。
きっと、彼女も同じだったと思います(笑)
仲見世でオリジナル七味と、本場のお蕎麦
お参りのあとは仲見世通りへ。
七味唐辛子の老舗・八幡屋礒五郎の本店では、
自分好みに配合してもらえるオリジナルの七味を作りました。
山椒が好きなので、ちょっと多めにしてみました。
お昼は、江戸時代から続くお蕎麦屋さん「藤木庵」でお蕎麦を。
これがもう美味しくて、さすが本場、と二人でうなずきました。
泊まりは湯田中温泉、旅の後半は戸隠へ
この旅の宿は、湯田中温泉の「あぶらや燈千」。
半露天のお風呂がついた部屋で、目の前には川が流れていて、
本当に素敵な旅館でした。
お部屋やお風呂の様子は、楽天トラベルのページで写真つきで見られます。(2026年10月に確認)
ラジオのパーソナリティーが話していた棚田には、結局行けませんでした。
この時は戸隠の方へ向かったからです。
戸隠蕎麦もすごくすごくおいしかったです。
忍者屋敷では、隠し扉や囲炉裏が動く仕掛けに、二人でなかなか盛り上がりました。
これから行く人へ:お戒壇巡りの基本情報
- 券:本堂内陣・お戒壇巡りには「内陣券」が必要です。本堂に正面から入って右手の発券機などで買えます
- 料金:一般800円・中高生300円・小学生100円・未就学児は無料(2026年4月に改定。それまでは一般600円でした)
- 時間:朝のお勤め(お朝事)の1時間前から、4〜10月は16時30分まで(3月・11月は16時15分、12〜2月は16時まで)
- 注意:中は本当に真っ暗で、携帯の光も使えません。暗いところが苦手な人は、心の準備をしてから
※料金・時間は2026年10月に善光寺の公式サイトで確認しました。行く前に最新情報を見てくださいね。
