海外エピソード

梅干しを1個500円で売った英国人の話

noema

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通訳として、サウジアラビアへ

これは、日本に住んでいるイギリス人の友人から聞いた話です。

彼女のお父さんは外交官で、中東に赴任していたことがあります。
彼女も一緒に中東で暮らしていたので、アラビア語が話せるんです。
アフリカにいたこともあるそうで、フランス語も話せます。

そんな彼女が結構前に、商談の通訳として日本人の一行に同行しました。
行き先は、たしかサウジアラビア。

特別なお客さんにだけ出される料理

中東のある地域では、大切なお客さんをもてなすときに羊をさばき、
脳みその料理をふるまう文化があるそうです。
「特別な客」にだけ出される料理で、現地の人にとっては誇りある歓迎のしるし。

中東で暮らしていた彼女は、そのことをよく知っていたので、おもてなしの話が出たときは、
失礼のないように丁寧にお断りするのだとか。
同行する人たちにも「もし歓迎の食事に呼ばれても、無理しないほうがいいよ」と伝えていたそうです。

「お前、何人なの?」と笑われたスーツケース

彼女はいつもスーツケースの中に、カップラーメン、お粥、梅干し、みそ汁やふりかけなど入れて海外に持っていっています。
それを聞いた日本人の同行者たちは、
「お前、何人なの?」「今どき梅干しとかありえないんだけど・・」と、さんざん馬鹿にしたように笑ったそうです。

イギリス人の彼女が海外出張に梅干しを持って行って、同行の日本人がそれを笑う。
なんだか立場が逆なような(笑)

「そんなに馬鹿にするなら、お腹壊しても知らないからね」
「アラブのおもてなしを思い知れ」
そう言って彼女は現地でのおもてなしを丁重に断り、一人ホテルで、レトルトご飯と梅干し、みそ汁の「the 和食」でまったり過ごしたそうです。

翌朝、「梅干しをくれ!」

次の日。日本人の同行者たちは、案の定、青ざめた顔で現れました。
そして彼女に「う、梅干しをくれ!」と懇願。

げっそりした彼らに向かって、彼女はひとこと。
「1個、500円なら売ってやろうか?」

そして本当に、1個500円で売ったそうです(笑)
「馬鹿にしなければ、分けてあげたのに」
「千円でもよかったかも」とも言っていました。

この話を聞いたとき、思わず笑ってしまいました。
姉に話したら、姉も爆笑。
その姉が友達に「梅干しを売るイギリス人」の話をしたら、そこでも大爆笑だったそうです。

私は海外で日本食を食べない派

とはいえ、私自身は海外で日本食が恋しくなったことが、ほとんどありません。
現地でわざわざ日本食を食べる気にはならないんです。
だって、日本で食べる日本食にかなうはずがないので。

ロスに行ったとき、最初に一緒だった日本人の人が「ラーメンが食べたい」と言い出したことがあります。
このときは、梅干しの彼女も一緒。
「ラーメンなんて絶対おいしくないよ」と言っていて、私も同じ意見でした。

案の定、出てきたラーメンは麺がかたまっていて、味もなんだか変……。
やっぱり海外では現地のものを食べたほうがいいな、と思ったのを覚えています。
実際、サンドイッチや、タワーみたいに積み上がったバーガーは、なかなかおいしかったんですよ。

そのくせ、成田に着いたとたん、無性にうどんが食べたくなりました。
あの、出汁とお醤油のにおいには逆らえません。
そして、一口食べると、ああ、なんておいしいの!って毎回、感激するんです。

それでも中東なら、梅干しは持っていく

アメリカで平気だった私も、中東となると話は別かもしれません。
水や油、香辛料の違いに、移動の疲れや時差も重なれば、胃腸はかなり疲れます。
そんなとき、軽く食べられる梅干しやカップラーメンがあったら、きっとほっとするはず。

持ってくなら、個包装の梅干しがいいと思います。
常温で持ち歩けて、スーツケースの中でもかさばりません。
お茶のティーバッグも一緒に入れておけば、梅干しとお茶で、ホテルでほっこりひと息つけますね。

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次に遠い国へ行くときは、私も一袋入れていこうと思います。

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日常と小さな旅の書き手
埼玉在住のnoemaです。貿易事務の仕事で海外の人と関わってきました。ハワイやアメリカ本土、日本のあちこちへ、旅行や出張で出かけた体験を書いています。行ってみて分かった本音と、今の最新情報を、笑い話もまじえてお届けします。ベランダではバラを育てています。
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