「天国の海」のはずが、ちょっとだけ地獄だった話(カネオヘ湾サンドバー)
ハワイに行った時、私はオプショナルツアーを二つ申し込みました。
一つは前に書いた、ノースショアの珍道中(シゲルさん編)。そしてもう一つが、今回の「天国の海」── カネオヘ湾のサンドバーです。「天国」って言葉、また出ました。この手のうたい文句に、私はめっぽう弱いんです(笑)。
ネイルサロンのポスターに、一目惚れした
きっかけは、ショッピングセンターの中のネイルサロンでした。
仕上がったばかりの綺麗な爪をうっとり眺めていたら、ふと、後ろの壁に貼ってある一枚のポスターが目に入ったんです。珊瑚礁が砂みたいになった、真っ白い砂浜。それが海のど真ん中に、ぽつんと現れてる。あんまり綺麗で、しばらく見入ってしまいました。
そして思ったわけです。「ネイルも綺麗にしたことだし…ちょっと、行っちゃう?」── なんちゃって。気づいたら申し込んでました。我ながら勢いがすごい(笑)。
そして何日か後、いよいよその日がやってきます。
バスと船を乗り継いで、海の真ん中の砂浜へ
まずはバスで、カネオヘ湾の船着き場まで。そこから船に乗り換えて、海の上をしばらく進みます。
このときの私は、「天国の海」という響きと、あのうっとりするほど綺麗なポスターに舞い上がっていて、正直まわりのことなんて1ミリも見ていませんでした。ただ、船に乗り込むその瞬間だけ、ふと「…あれ?」と、何かが小さく引っかかった気がしたんです。気のせいかな、と思ってそのまま席につきましたが。
目指すのは、海の真ん中にある真っ白な砂のところ。潮が引くと現れる「サンドバー」と呼ばれる場所で、なんと海の中なのに立てるんです。サンドバーのまわりは結構深くなっていて、そこでウミガメや魚と一緒にシュノーケリングができるんです。
船のガイドさんが、これがまた素敵な女性で。ずっと楽しそうに笑顔で案内してくれたので気持ちよくサンドバーに降り立てました。現地で暮らす日本人のガイドさんだったんですけど、本当に案内が上手だったなぁ。
ウミガメと泳ぐ、たしかに天国みたいな海
サンドバーに着くと、シュノーケリングする人はライフジャケットを着て、シュノーケルをくわえて海へ。
海の色も、足元の砂の白さも、文句なし。ウミガメがすいーっと泳いでいくのが見えて、ここは確かに「天国の海」と呼ばれるだけあるなぁと思いました。
…思ったんですけどね。ふと我に返って、まわりを見渡したんです。そして、さっき船で感じた“あれ?”の正体に、ここではたと気づいてしまいました。
気づいてしまった、まわりぜんぶ新婚さん
まわり、全員が新婚さんだったんです。
正確に言うと、例外が一組だけいました。「お母さんをハワイに連れてきたかった」っていう、30代とおぼしき優しそうな日本人男性。親孝行、えらい。…で、その彼らを除いたら、あとはぜーんぶカップル。手をつなぎ、見つめ合い、世界が二人だけの新婚さんたち。
そんなピンク色の楽園に、ただ一人。新婚でもなく、彼氏と来たわけでもなく、なんなら誰とも来ていない。なんとも言えない“わけありっぽい”オーラを背負った女が、まぎれ込んでおりました。…はい、私です(笑)。
海はあんなに青くて綺麗なのに、私のまわりだけ妙にカラーが違うというか。新婚さんの幸せオーラを至近距離で浴びるたび、HPがじりじり減っていくような感覚がありました。天国の海で、なぜか修行している気分。ちーん。滅。
帰りのバスで確信した「これ、地獄では?」
そして極めつけが、帰りのバスでした。
息はよいよい、帰りは、、、
遊び疲れた新婚さんたちが、みんな揃って屍のようにぐっすり爆睡。まあね、新婚さんだもの、いろいろ疲れますよね…(笑)。そんな静まり返った車内に、なぜか大爆音で流れていたのがレゲエ。
いや、ハワイアンじゃないんかい。
天国みたいな海を堪能したはずなのに、爆睡カップルと爆音レゲエに挟まれて、私はひとり「天国の海のはずが、なんか地獄っぽいな…」と、しみじみ思ったのでした。なんだかな~。
これからカネオヘ湾サンドバーに行く人へ
さて、ここからは「これから行く人」へのお土産(実用編)を少しだけ。
カネオヘ湾のサンドバー(通称「天国の海」)は、オアフ島の東側。潮が引くと海のど真ん中に砂浜が現れる、ハワイでも指折りの絶景スポットです。実際、海もウミガメもガイドさんも最高でした。地獄だったのは私の心の問題です(笑)。
行くなら、このあたりを押さえておくと安心です。
- 持ち物:水着は服の下に着ていく/濡れてもいいサンダル/酔い止め(船に乗ります)/防水のスマホケースは必須級。
- 日焼け対策:遮るものが何もない海の真ん中です。サンゴに優しい日焼け止め+ラッシュガードを。
- シュノーケリング:ライフジャケットもシュノーケルもツアーで借りられることが多いです。泳ぎが苦手でも大丈夫。
- 心の準備:今はファミリーも増えているみたいですが、もともとハネムーンの大定番。私の時は、孝行息子&お母さんのペアと、ボッチ参加の私を除いて、まわり全員が新婚さんでした(笑)。一人参加は“アウェイ感”を覚悟しつつ、気にしないのが一番です。
そして地味に効くのが、ガイドさん。私の時みたいに上手な日本人ガイドさんに当たると、体験がまるっと良くなります。日本語ガイド付きのツアーを選んでおくと、言葉の心配もなく安心です。
ツアーは現地で探すより、日本から予約サイトで申し込んでおくのがおすすめ。気になる人はこちら(VELTRAのハワイ オプショナルツアー一覧)から探してみてください。
天国か地獄かは、あなたの隣に誰がいるか次第です(笑)。
