小江戸・川越のひとり散歩
以前、ハワイのオプショナルツアーで一緒になった、名古屋から来た人と「お国自慢合戦」をした話を書きました。
(→ ハワイオプショナルツアーのシゲルさん)
味噌カツ、みそ煮込みうどん、どて煮、味噌おでん、ひつまぶし、台湾そば、あ、外郎もあるし……と並べられたあげく、とどめは「埼玉は草加せんべいくらいだよね」と。悔しいけど、あのときは言い返せませんでした。
でもね、埼玉には川越があるんですよ。
今回は、そのささやかな反撃編。小江戸・川越を、ひとりでぶらぶら歩いてきた話です。
桜が咲く少し前に、ひとりで
川越だけではありませんが、桜の季節になると、どこもかしこも、ものすごく混みます。人混みはちょっと苦手なので、開花より少し前の3月中旬をねらって出かけました。
実は川越には何度も行ったことがあるんですが、いつも車でした。今回は動画を撮りたかったので、電車で。大宮から川越線に乗って、川越駅まで行きました。
で、ここで誤算。川越駅から蔵造りのメインの通りまで、歩くとかなりあるんです。30分くらいかかりましたが、まあ、動画や写真を撮りながらのんびり歩くつもりだったので、それはそれでよし。
誰にも気を使わず、気になったら立ち止まる、撮りたかったら撮る。そういう歩き方ができるのが、ひとり散歩のいいところです。
蔵造りの街並み、静かな横道、にぎやかな菓子屋横丁
まずは川越といえばの蔵造りの街並み。明治26年の大火のあと、火事に強い建物として建てられたものが多いそうです。大火を教訓にした町の知恵が、今の小江戸の景色を守ってくれているんですね。
そして時の鐘。街のシンボルで、今も1日4回、鐘が鳴って時刻を知らせています。
メインの通りから一本入った横道。石畳の道の先に立派なお寺の門があったり、雰囲気のあるお店があったり。表通りのにぎやかさから離れて、静かな道をのんびり撮って歩きました。
車で来ていたころとは変わったところもあれば、昔のままのところもあって、それを見比べるのもおもしろかったです。
本当は、もっと横道にそれた先に、かなりいい雰囲気の場所があるんです。でも今回は時間切れで行けませんでした。そこはまた次回のお楽しみ。
時期をずらしたのでどこもそれ程混んでいないはずと思ったら、そうでもなかったのが菓子屋横丁。
人がいっぱいで、ショート動画を撮るのはちょっと無理でした。カメラを向けると、どうしても人が入ってしまいます。
桜の季節を外しても、人気の場所はやっぱり人気。静かに撮りたい人は、横丁より横道がおすすめです。
※私が行った日の様子です。
せいろで蒸したて!川越名物「いも恋」
さて、名物です。川越はさつまいもが有名で、芋チップや亀どらなど、名物のお菓子がたくさんあります。その中から今回は「いも恋」。さつまいもとあんこを生地で包んで蒸したお菓子です。
お店の前では、木枠のせいろで蒸していて、蒸したてをその場で食べられるんです。

あったかくて、甘すぎなくて、薄い小麦粉の生地に包まれた、やさしい味。……とてもおいしかった。
三色わらび餅と、なぜか「鎌倉」
もうひとつ食べたのが、三色のわらび餅。きな粉・抹茶・黒ごまの3つの味で、私のいちばんは抹茶でした。
で、一緒についてきたおしぼりを何気なく見たら、そこに「鎌倉」の文字。

いや、ここ川越ですけど。
「川越なのに鎌倉ってなんやねん!」
思わずひとりでツッコんでました(笑)。わらび餅はおいしかったので、まあいいんですけど。
あとで調べてみたら、お店の名前が「甘味処鎌倉」。わらびもち専門のお店で、ここはその小江戸川越店でした。おしぼりの「鎌倉」は、お店の名前だったんですね。
ちなみに公式サイトを見ると、鎌倉市とはまったく関係なくて、本店は新潟の弥彦神社店。……鎌倉ですらなかった(笑)。サイトには、わらびもちは「鎌倉時代から続く高貴なお菓子」と書いてありました。そっちかーい!
しかもお店は全国どころか、アメリカやアジア、ヨーロッパにまであるんです。大宮にもあったなんて、知らなかったわ~。川越のお店はこぢんまりしていたので、まさかそんなグローバルなお店だったとは。
お店があるのは、一番街の「小江戸横丁」の中。隣には着物レンタルのブースもあって、着物姿で歩く人が行き交っていました。
歩く前に知っておくと便利なこと(2026年10月確認)
- 駅から蔵造りの街並みまで:都内から行くなら、西武新宿線の本川越駅(徒歩10〜15分ほど)か、東武東上線の川越市駅が近くて便利です。私が使った川越駅(JR川越線・東武東上線)からは徒歩20〜25分ほどで、正直けっこう歩きます。歩きたくない日は、小江戸巡回バスなどのバスを使うと楽です。
- 時の鐘が鳴る時間:6時・12時・15時・18時の1日4回。12時か15時に合わせて歩くと、音を聞けます。
- いも恋の蒸したて:いも恋は川越の和菓子店「菓匠右門」のお菓子です。時の鐘のすぐ近くのお店などで、蒸したてが買えます。
- 混雑:桜の時期と週末は特に混みます。時期をずらしても、菓子屋横丁は人が多めでした。
- 甘味処鎌倉 小江戸川越店:わらびもち専門店。一番街の「小江戸横丁」の中にあり、本川越駅から徒歩13分ほど。店内に「いせや呉服店」の着物レンタルが併設されていて、着物で街歩きもできます。料金や浴衣の時期は、お店で確かめてください。
※時刻・営業時間などは変わることがあります。出かける前に公式情報で確かめてくださいね。
名古屋愛もわかるけど
蔵造りの街並みに、時の鐘。静かな横道。蒸したてのいも恋と、三色のわらび餅。
100メートルほどの菓子屋横丁には小さなお店がいっぱい。
「草加せんべいくらい」とは言わせません。川越は芋チップに亀どら、うなぎだって有名なんですから。
別に名古屋と張り合いたいわけじゃないんです。ただ、あの「草加せんべいくらいだよね」の言い切りには、ちょっとだけ言い返したかった(笑)。
涼しくなってきたし、今度は時間切れで行けなかった横道の先まで歩いてこようかな。
大宮の鎌倉の(ややこしい)わらび餅も確認しに行かねば(笑)
